資本主義によって地球が危機に陥るなか,「現存社会主義」の鎖から解放さ
れたカール・マルクスは,最も鋭い批判を提供する思想家として世界中で再発
見されている.『マルクス・リバイバル』は,ベルリンの壁が崩壊した後に登
場したマルクス理解に対する最良で,最も網羅的で,最も現代的な手引きであ
る.本書は国際的に著名な専門家たちによって,幅広い一般の読者にも手に取
りやすいようにわかりやすく書かれており,マルクスの著作に関する最も活気
的で,最も示唆に富む現代的解釈がまとめ上げられている.本書が提示するの
は, 22 項目の重要な概念についてマルクスが実際に書いた内容, 19 世紀後半
からの変化を受けてアップデートが必要な領域,そして今日の世界でもなお非
常に重要でありつづけている理由である.そのため本論集は,専門家にとって
はもちろん,マルクスの著作に初めて取り組む新しい世代にとっても欠かせな
い一冊となっている
マルチェロ・ムストは,ヨーク大学(カナダ,トロント) 社会学教授.その
著作は世界中で 25 以上の言語に翻訳されており,邦訳書に『アナザー・マル
クス』 (堀之内出版, 2018 年),『万国の労働者,団結せよ! ―マルクスと第一
インターナショナルの闘い』 (編著,大月書店, 2023 年) がある.